下川原さんの講義は「保全さんって知ってる?」からはじまりました。営業や生産技術は聞いたことはあるけど、仕事の内容までは知らないという人がほとんどでした。保全さんとはあらゆるメーカから納品されて、設置されて流れる社内の設備機器を修理する部署のことを言います。よって製造業やメーカにとってなくてはならない部署なのです。
発注する生産技術や、装置のみを製造する工機という部署と違って、工場のあらゆる機械設備をすべて把握し、修理するのが保全という部署なのです。
設備共通仕様書というのは、すべての部署が共有する書類です。そしてその仕様書は人から人へ、部署から部署へと流れていき機械設備が製造されます。保全反映共通仕様書は設備の問題点・原因・対策案が明記され、これからの設計や製造に反映してもらうための仕様書です。
保全課による修理を速やかに低コストにするために各設備の仕様が詳細に記載し、常に改良されていく必要があります。
実際に大手メーカで使用されている仕様書を、下川原さんによってわかりやすく解説。これからは受注した段階で各部署が、保全課による修理やメンテナンスを考慮した設計、製造していくことが重要です。