1923年ドイツのアドルフ・フライ博士がアルミニウムやクロムを含んだ窒化鋼をアンモニア気中で約500度過熱し極めて硬い窒化層ができることを発見、第二次世界大戦の大砲に用いられ世界に広まったといわれています。
日本では最高峰といわれた戦艦大和の砲身もこの窒化技術によってつくられました。ハイテック精工の熱処理は起業のきっかけとなった技術であり55年の歴史を誇ります。技術者も成長しスキルの高い熱処理を提供してきました。熱処理は製造業にとって決してなくならない技術といわれ表面化されない見えざる技術です。
コイルに電流を流して過熱、焼入する熱処理のこと。鋼表面のみ硬化させて硬さを増し内部は元の状態を保つことで柔軟性ある材料にできます。
すぐれた熱効率で加熱、冷却の条件が自由に設定できるので技術者のレベルが問われる。電気なので清潔な環境で迅速に運転・停止が可能、省スペース。比較的価格が安いのが魅力。
鋼の表面を固くする表面効果処理。製品例としては建機部品、切削工具類、金型などがあります。
アンモニア中の窒素で表面を硬くする処理で変形が少なく研磨をしないで使用できることが多い。耐摩耗性が高く500度まで硬度低下がほとんど見られず塩水、湿気、アルカリ、燃焼生成物などに十分な耐食性を持つ。材料の耐疲労性を向上させさらに環境や安全性の問題が少ない。
アンモニア中の窒素で表面を硬くする処理で変形が少なく研磨をしないで使用できることが多い。耐摩耗性が高く500度まで硬度低下がほとんど見られず塩水、湿気、アルカリ、燃焼生成物などに十分な耐食性を持つ。材料の耐疲労性を向上させさらに環境や安全性の問題が少ない。
浸炭とは鋼の表面に炭素を拡散浸透させる処理のことで耐摩耗性を向上させる効果があります。
固体浸炭。最も歴史が古く設備や作業も簡単だが品質を一定に保つことが難しい。
天然ガス、都市ガス、プロパンなど変成したガスや液体を滴下し発生した浸炭性ガスの中で加熱し浸炭を行う方法でハイテック精工の得意な処理法である。
真空で微量のガスを入れて浸炭する方法。
部材の耐摩耗性と疲労強度の向上を目的として精密、産業機械の部品など幅広く対応できる。
受講者は聞いたこともない熱処理用語に戸惑い、講師は今さらカラダで覚えてきた熱処理を理論的は解説するのに苦労していました。熱処理はハイテックの起業のきっかけでありそれを半世紀も継続させていることは技術の継承の賜物です。そのことは受講者も理解できたようです。これからはわからないなりにも双方事業部の情報共有をすることが、これからのハイテック精工の飛躍に重要であることは間違いないようです。